確定申告をしなければならないということは、事業に成功したり収入があったということで喜ぶべきことですが、確定申告と考えると「難しそう」と考えるのではないでしょうか?
初めての確定申告から青色申告であればなおさら(私はやりましたが)。
さらになめていると数年経ってから税務調査が入ったり・・・。追徴課税もバカになりません。
とりあえず、誰かに相談したい。どこか相談できるところはないか?
確定申告の相談はどこにするの?
税務署、国税局電話相談センター、e-Tax・作成コーナーヘルプデスク、マイナンバー総合フリーダイヤル
確定申告の相談はどこにするの? 税務署、国税局電話相談センター、e-Tax・作成コーナーヘルプデスク、マイナンバー総合フリーダイヤル
- 税務署
- 国税局電話相談センター
- e-Tax・作成コーナーヘルプデスク
- マイナンバー総合フリーダイヤル
- 署外会場・合同会場・税務署
- クラウド会計ソフトのサポート
確定申告の相談。特に初めてのときは相談する先さえわからないと思います。
税務署や国税庁など公的な機関ではそれぞれ担当する専門的な相談をすることができます。
しかし専門的であるが故、縦割り行政の弊害により、専門から外れると別の相談先を紹介され、たらい回しに合う可能性が高いです。
それぞれの相談先と、アクセスの仕方、その特徴を見ていきたいと思います。
税務署→確定申告の一般的な相談(国税局電話相談センターにつながる)
私も記事を書くのにわからないことがあるとよく電話をします。
どこの税務署でもいいので電話をかけると、各国税局に設置する「国税局電話相談センター」というところにつながります。
Google検索で「税務署」と検索すると、「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」などと表示されます。
どこでもいいので税務署に電話をすると「国税局電話相談センター」というところにつながります。
Google検索で「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」と検索すると「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」などと表示されます。
郵便番号で検索できます。
もしくは「市町村・町名」でも検索できます。
この場合、「都道府県の選択」が必要です。
入力例のとおり、「千代田区霞が関」で検索すると、「麹町税務署」が検索結果として表示されました。
(出典:国税庁HP)
国税局電話相談センター(確定申告の一般的な相談)
Google検索で「国税局電話相談センター」と検索すると「国税に関するご相談について – 国税庁」などと表示されます。
「電話で相談する(国税局電話相談センターのご案内)をクリックします。
その他にもチャットボット(ふたば)というチャットでの相談窓口もあります。
また「タックスアンサー(よくある税の質問)」というQ&Aもあります。
(出典:国税庁HP)
e-Tax・作成コーナーヘルプデスク
e-Taxソフトや確定申告等作成コーナーのヘルプデスクがあります。
Goole検索で「e-Tax・作成コーナーヘルプデスク」と検索すると、「e-Tax・作成コーナーヘルプデスク – 国税庁」などと表示されます。
(出典:国税庁HP)
次の質問にはお答えできませんので、それぞれのお問い合わせ先にご確認ください。
ヘルプデスクでは、e-Tax・確定申告書等作成コーナーの事前準備、送信方法、エラー解消などの使い方以外のお問い合わせはお答えできません。以下のご質問については、各相談窓口へご確認ください。
該当項目をクリックすることで、各種相談窓口をご確認いただくことができます。
- 申告書の作成などにあたってご不明な点(入力項目の内容や計算結果等)に関するお問い合わせ
- 送信(提出)済みの申告・申請の処理状況、還付金等の処理状況に関するお問い合わせ
- マイナンバ-カ-ドに関するお問い合わせ
- JPKIクライアントソフトに関するお問い合わせ
- 法人番号に関するお問い合わせ
- 年末調整控除申告書作成用ソフト(年調ソフト)の操作方法等に関するお問い合わせ
- 国税庁が提供するe-Taxソフト等以外の会計・申告ソフトの操作等に関するお問い合わせ
- パソコンの基本操作等に関するお問い合わせ
申告書の作成などにあたってご不明な点(入力項目の内容や計算結果等)に関するお問い合わせ
上述、国税局電話相談センターが適当かと思われます。
送信(提出)済みの申告・申請の処理状況、還付金等の処理状況に関するお問い合わせ
上述、国税局電話相談センターが適当かと思われます。
マイナンバ-カ-ドに関するお問い合わせ
後述、マイナンバー総合フリーダイヤルが適当かと思われます。
JPKIクライアントソフトに関するお問い合わせ
後述、マイナンバー総合フリーダイヤルが適当かと思われます。
法人番号に関するお問い合わせ
「国税庁の法人番号公表サイト」で調べることができます。
「国税庁の法人番号公表サイト」とGoogle検索すると、「国税庁法人番号公表サイト」と表示されます。
年末調整控除申告書作成用ソフト(年調ソフト)の操作方法等に関するお問い合わせ
(出典:国税庁HP)
「年調ソフトヘルプデスク」があります。
Google検索で「年調ソフトヘルプデスク」と検索すると、「年調ソフトヘルプデスク – 国税庁」などと表示されます。
年末調整手続の電子化及び年調ソフトの操作方法等に関するご質問等がありましたら、年調ソフトヘルプデスクへご連絡願います。
電話番号 0570-02-4563 (ナビダイヤル、全国一律市内通話料金)
受付時間 9時から17時まで 10月1日から12月28日(毎日)
1月4日から9月30日(月曜から金曜(休祝日を除く))
<小ネタ> ナビダイヤルに注意!「この通話は~秒ごとに~円の料金が掛かります」と言われて、パッと計算できる人がいるのでしょうか? 「まあ公共のサービスに電話するのだからそんな高いはずがない」と思いませんか?下表、固定電話で3分80円だとすると、20分相談して534円かかります。 担当者が不慣れで長時間保留になどされるとさらに金額は上がります。 そしてたいてい「通話料定額プランの対象外になります」のアナウンス。できれば、併記されている「03」などから始まる普通の電話番号にかける方がいいでしょう。 ただ、「年調ソフトヘルプデスク」をみても、「03」などから始まる普通の電話番号は併記されていません。そこで考えられる手段は「050Plus」。20分かけても54円で済みます。 私の場合、54円でも惜しいと感じてしまいますが・・・。
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国税庁が提供するe-Taxソフト等以外の会計・申告ソフトの操作等に関するお問い合わせ
上述「e-Tax・作成コーナーヘルプデスク」が適当と思われます。
パソコンの基本操作等に関するお問い合わせ
基本的には、近年はググる、つまりGoogle検索で解決することができます。
パソコン初心者など、どうしてもわからない場合は各パソコンメーカーのヘルプデスクに問い合わせることになるでしょう。
パソコンメーカーにもよると思いますが、ヘルプデスクはたいてい待たされるもの、特に最近は「新型コロナウイルスの影響により・・・」とのアナウンスが流れることが多いです。
その場合、チャットを使うと、より早くつながる可能性も高いです。
チャットで解決しない場合は、別の担当者から電話がもらえるということもあり得ます。
マイナンバー総合フリーダイヤル
(出典:国税庁HP)
Google検索で「お問い合わせ – マイナンバーカード総合サイト」と検索すると、「お問い合わせ – マイナンバーカード総合サイト」などと表示されます。
- Q&A
- 電話での問い合わせ
- 問い合わせフォーム
- FAXでの問い合わせ
と充実しています。
署外会場・合同会場・税務署
既に80%以上の方が、確定申告会場に来場せずに確定申告しています。
最大の感染対策は密を避けることです。ご自身やご家族の健康を守るためにも、確定申告会場へのご来場をお考えの方は、今一度、「自宅からのe-Tax」をご検討ください。
(出典:国税庁HP)
国税庁は、「既に80%以上の方が、確定申告会場に来場せずに確定申告しています。」「今一度、”自宅からのe-Tax”をご検討ください。」と言っています。
その上で、確定申告の相談はどこにするか?を考えると、署外会場・合同会場・税務署がもっとも便利でしょう。
なぜなら、例えば実際に自分が作成した確定申告書類を見てもらいながら相談できるからです。
署外会場・合同会場
署外会場・合同会場というのは、各税務署が合同で設置する確定申告会場です。
会場により、設置する期間も、時間も、「相談も申告も会場でも税務署でもできる」「相談はできるが申告は税務署」「ある期間は相談は税務署だがある期間は会場」など、設置条件はそれぞれ違います。
逆に言うと、税務署で確定申告をしようと思って行ってみたら、会場でしかできなかったという可能性も無きにしも非ずです。
ですので、確定申告の際は事前に確認をすべきです。
例えば、以下は令和4年(2022年)(令和3年(2021年)分)の確定申告会場「ベルサール渋谷ファースト」の例です。

税務署
税務署も実際に自分が作成した確定申告書類を見てもらいながら相談できます。
ただ、「既に80%以上の方が、確定申告会場に来場せずに確定申告しています。」「今一度、”自宅からのe-Tax”をご検討ください。」を考慮すべきです。
Google検索で「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」と検索すると「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」などと表示されます。

クラウド会計ソフトのサポート
クラウド会計ソフトも月額およそ1,000円くらいの有料プランを選べば、十分なサポートを受けられます。
十分どころか、私はこれが一番おススメです。
- クラウド会計ソフトのメリット
- 簡単な仕訳も教えてくれる
- 確定申告書作成までのサポートをしてくれる
- 青色申告のサポートをしてくれる
- e-Taxのサポートをしてくれる
- クラウド会計ソフトのデメリット
- 実際の詳細な仕訳については教えてくれない
- クラウド会計ソフトの範囲外のe-Tax設定は教えてくれない
クラウド会計ソフトのサポートのメリット
簡単な仕訳も教えてくれる
デメリットで書いたように詳細な仕訳については教えてくれませんが、基本的な仕訳についてはある程度教えてくれます。
個人事業主やフリーランスなどが、事業が単純で、仕訳の項目も少ないのであれば、クラウド会計ソフトのサポートで十分です。
確定申告書作成までのサポートをしてくれる
基本的に銀行口座やクレジットカード明細を自動で取り込むシステムなので、そのデータを元に確定申告書、青色申告決算書などの書類は自動で作成されます。
私は3つのクラウド会計ソフトすべてを使ってレビューしていますが、それでも各ソフトで、例えば、確定申告書は自動で作成されていますが、いざ確定申告というときに、その手順は違うといったことはあります。
そういう場合はもちろん、そのためのサポートなので、親切丁寧に教えてくれます。
青色申告のサポートをしてくれる
青色申告には複式簿記が必要ですが、クラウド会計ソフトでどのように複式簿記をするかというと、それは勝手にやってくれます。
つまり特にサポートは必要ないのですが、各ソフト実際の確定申告の際の手順は違います。例えばQ&A形式になっていて、「配偶者はいますか?」(配偶者控除)、「地震保険に入っていますか?」(地震保険控除)などの質問に答えていくなどの工程があります。
そういったときに、時に悩むこともあるかと思いますが、クラウド会計ソフトのサポートに聞けば解決します。
e-Taxのサポートをしてくれる
クラウド会計ソフトは、基本的にe-Taxで確定申告ができます。
これは確定申告書等作成コーナーやe-Taxソフトを使わなくても、クラウド会計ソフトからe-Taxができます。
その部分についてのサポートは受けられますし、それを超えた部分についても時に手伝ってくれることもあります(詳細はデメリットにて)。
クラウド会計ソフトのサポートのデメリット
実際の詳細な仕訳については教えてくれない
ありがちな経費の仕訳などについては教えてくれることが多いです。
ただ判断に苦しむ経費や、全部教えてもらうというのは断られます。
クラウド会計ソフトのサポートは税理士としてサポートしているわけではないので、そこは仕方がないところです。
そういった場合には上述の「国税局電話相談センター」の方が適しているでしょう。
クラウド会計ソフトの範囲外のe-Tax設定は教えてくれない
クラウド会計ソフトでe-Taxができるというのは、クラウド会計ソフトの各社が国税庁との合意の上で、クラウド会計ソフトとe-Taxを連携させていると推測されます。
そこでクラウド会計ソフトでe-Taxをする時に、クラウド会計ソフトのサポートが教えてくれるのはその連携している部分だけということになります。
ただ、正直な話、それを超えた部分でも教えてくれることもあるというのが本当のところです。
例えば、マイナンバーカードを読み取るマイナポータルアプリのことなどは、基本的には「マイナンバー総合フリーダイヤル」で聞くべきであり、ただ時に一応聞いてみると「範囲外なのですが・・・」と言いながら教えてくれるということもあります。
私はクラウド会計ソフトの選択理由でもっとも重要なのは「サポート」「UI(ユーザーインターフェース)」だと思っています。
もし、クラウド会計ソフトに興味があるようでしたら、
3つのクラウド会計ソフトをすべてレビューして紹介していますので、参考にしてください。

まとめ
確定申告の相談はどこにするの?ということでしたが、税務署、国税局電話相談センター、e-Tax・作成コーナーヘルプデスク、マイナンバー総合フリーダイヤル、署外会場・合同会場・税務署、クラウド会計ソフトのサポートがあります。