ああ、2022年(令和4年)もやるのでしょうか?
どんな微妙な芸能人が出るのでしょうか?
とか・・・
あれから半年・・・、私も記憶に自信がなくなってきたのと同時に、また微妙に機能が追加されているのか?と気になってきました。
記事を作成しつつ、今回お世話になった、e-Tax・作成コーナーヘルプデスクの方の言葉が忘れられません。「2022年(令和4年)に、2021年(令和3年)分の確定申告書等作成コーナーが表示されないと、変更があるのかないかもわからない」と。
また、なるべくチェックして記事を更新していきたいと思います。
e-Tax&確定申告書等作成コーナーが複雑すぎてわからない?
ちょっと整理してみた
e-Tax&確定申告書等作成コーナーが複雑すぎてわからない? ちょっと整理してみた
e-Tax&確定申告書等作成コーナーが複雑すぎてわからなかったので、ちょっと整理してみてみました。
結論から言うと、
- スマホでe-Taxで青色申告:クラウド会計ソフト(※)
- パソコンでe-Taxで青色申告:確定申告書等作成コーナー、e-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト、クラウド会計ソフト
- スマホでe-Taxで白色申告:確定申告書等作成コーナー、クラウド会計ソフト
- パソコンでe-Taxで白色申告:確定申告書等作成コーナー、e-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト、クラウド会計ソフト
確定申告書 | 青色申告 決算書 | パソコン e-Tax送信 | スマホ e-Tax送信 | 明細計算 | 確定申告 ソフト データ 取り込み | |
確定申告書等作成コーナー | 〇 | 〇 スマホでは× | 〇 | 青色×白色〇 | × | × |
e-Taxソフト(WEB版) | × | × | 〇 | × | × | 〇 |
e-Taxソフト(SP版) | × | × | × | △ | × | × |
e-Taxソフト | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
クラウド 確定申告 ソフト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇※ | 〇 | – |
※クラウド会計ソフトでスマホでe-Taxできるのはfreeeとマネーフォワード。やよいの青色申告オンラインはできない(2022年4月29日現在)。
細かくは後述します。
どのようなシステムがあるのかわかりやすくなったが、中身はよく確認しないとわからない
Google検索で「e-Tax」と検索、e-Taxの公式ページのトップページに入り、「個人の方」、「3 手続を行うソフト・コーナーを選ぶ」。
以前と比較して、今、確定申告書等作成コーナーやe-Taxにどのようなシステムがあるのかが、一覧で見ることができるようになったのはうれしいところです。
しかし、実際にところ、確定申告書等作成コーナー、e-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)、ダウンロード型e-Taxソフトとどれが、なにができるのかサッパリわかならなくなり、今まで持っていた知識も逆に飛んでしまいました。
そこで、e-Taxのヘルプデスクに問い合わせてみたのです。
Google検索「e-Tax・作成コーナーヘルプデスク」で「e-Tax・作成コーナーヘルプデスク」と表示されます。
今回まとめたのは、あくまで単純に個人事業主、フリーランスなどの人が、これらのシステムでどう青色申告できるか?という視点です。
つまり、個人、法人の違い、税目による違い、サラリーマンの医療費控除など細かい要素を含んでいません。
わかりやすく整理してみた
もう一度はじめの表です。
確定申告書 | 青色申告 決算書 | パソコン e-Tax送信 | スマホ e-Tax送信 | 明細計算 | 確定申告 ソフト データ 取り込み | |
確定申告書等作成コーナー | 〇 | 〇 スマホでは× | 〇 | 青色×白色〇 | × | × |
e-Taxソフト(WEB版) | × | × | 〇 | × | × | 〇 |
e-Taxソフト(SP版) | × | × | × | △ | × | × |
e-Taxソフト | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
クラウド 確定申告 ソフト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇※ | 〇 | – |
※クラウド会計ソフトでスマホでe-Taxできるのはfreeeとマネーフォワード。やよいの青色申告オンラインはできない(2022年4月29日現在)。
さて、システム別に細かく見ていきたいと思います。
確定申告書等作成コーナー
まず確定申告書等作成コーナーは、
- スマホでe-Tax、青色申告はできない。白色申告もできない。
- パソコンでe-Tax、青色申告も白色申告もできる
確定申告書等作成コーナーでは、確定申告書等を作成することができます。
ただし、例えばクラウド会計ソフトのように銀行口座明細、クレジットカード明細を自動で取り込んで、自動計算。自動で確定申告書が出来上がるというわけではありません。つまり、例えば売上や経費などは、明細入力することはできず、会計年度の合計金額を自分で計算して入力します。
さらに、その合計金額の入力は確定申告の年にならないと入力できません(その年の確定申告書等作成コーナーにアクセスできるのは、その年の1月4日以降(年末年始は使えない))。
例えば2022年(令和4年)のために、確定申告書等作成コーナーにデータを入力できるのは、2022年(令和4年)の1月4日以降(年末年始は使えない)であり、あらかじめ2021年(令和3年)中にデータ入力できるわけではありません。
青色申告に必須の青色申告決算書ですが、確定申告書等作成コーナーで作成することができます。
これも売上や経費などの入力と同様にその年にならなければ入力できません。また青色申告決算書を作成するための画面は別に用意されています。
さてこの青色申告決算書ですが、パソコンでは作成できるものの、スマホでは作成できません。
つまり確定申告書等作成コーナーはパソコンからe-Tax送信はできるが、スマホではe-Tax送信はできないということになります。
確定申告ソフトデータ取り込みというのは、クラウド会計ソフトで作成したデータをe-Taxのソフトに取り込むということで、取り込んでe-Taxをするということですが、確定申告書等作成コーナーではクラウド会計ソフトのデータを取り込むことはできません。つまりクラウド会計ソフトのデータを確定申告書等作成コーナーを経由してe-Tax送信することはできないということです。
e-Taxソフト(WEB版)
e-Taxソフト(WEB版)は、
- パソコンでe-Tax、青色申告、白色申告は、クラウド会計ソフトからデータを取り込めばできる
- パソコンからe-Taxは2次元バーコード(QRコード)を使ってできる
- スマホでe-Tax、青色申告はできない。白色申告もできない。
まず、e-Taxソフト(WEB版)は確定申告書等や青色申告決算書の作成機能がありません。
ただ、クラウド会計ソフトのデータ取込(上述)はできるため、クラウド会計ソフトのデータを取り込んで、e-Tax送信することはできます(というか、それならクラウド会計ソフトでe-Taxすればいいのですが(freeeかマネーフォワード、やよいの青色申告オンラインはできない(2021年11月22日現在))。
e-Taxソフト(WEB版)で、スマホでe-Tax送信は2次元バーコード(QRコード)を使えばできます。
明細計算(上述)はできません。
e-Taxソフト(SP版)
e-Taxソフト(SP版)は、
- スマホでe-Tax、青色申告はできない。白色申告もできない。
- パソコンでe-Tax、青青色申告はできない。白色申告もできない
- 確定申告以外のe-Tax送信は2次元バーコード(QRコード)でできる。
今回わかりやすくまとめているのは、個人事業主、フリーランスなどの人対象ですので、e-Taxソフト(SP版)は個人事業主、フリーランスなどの人はほとんど利用用途はないと思います。
明細計算(上述)はできません。
e-Taxソフト(ダウンロード型)
e-Taxソフト(ダウンロード型)は、
- スマホでe-Tax、青色申告はできない。白色申告もできない。
- パソコンでe-Tax、青色申告、白色申告ができる。
e-Taxソフト(ダウンロード型)は、確定申告書等や青色申告決算書を作成することができます。
またクラウド会計ソフトのデータ取込(上述)もできます。
e-Taxソフト(ダウンロード型)はパソコンのソフトなので、当然ながらパソコンからはe-Tax送信はできますが、スマホからはe-Tax送信はできません。
明細計算(上述)はできません。
クラウド会計ソフト
- スマホでe-Tax、青色申告ができる。白色申告もできる。(※)
- パソコンでe-Tax、青色申告ができる。白色申告もできる。
※freee、マネーフォワードは対応。やよいの青色申告オンラインは未対応(2022年4月29日現在)
クラウド会計ソフトは、銀行口座明細やクレジットカード明細を自動で取り込み計算、確定申告書等、青色申告決算書を自動で作成します。
パソコンからのe-Tax送信に対応していて、スマホからのe-Tax送信はfreee、マネーフォワードで対応しています(やよいの青色申告オンラインは未対応(2021年11月22日現在))。
クラウド会計ソフトのデータ取込(上述)は、そもそもクラウド会計ソフト自体なので必要ありません。
番外編:e-Taxソフト(WEB版)はサラリーマンの確定申告書は作れる
今回の記事を作成するにあたっては、2度にわたりe-Taxのヘルプデスク(Google検索「e-Tax・作成コーナーヘルプデスク」で「e-Tax・作成コーナーヘルプデスク」と表示されます)に問い合わせてみました。
その際に教えてもらったことに、e-Taxソフト(WEB版)は確定申告書類や青色申告決算書は作れませんが、サラリーマンの医療費控除などの確定申告書は作れるということがありました。
冒頭にも書いたとおり、その他にも個人、法人の違いや、税目の違いで使える機能が違うようです。
今回は、あくまで個人事業主、フリーランスなどの人が青色申告をするという前提でまとめていますが、「スマホでe-Taxできた!」とサラリーマンの医療費控除などしかできないのに、さも個人事業主、フリーランスなどの人がスマホでe-Taxできるかのような表現が脳裏に焼き付いていたので、聞いてみた次第です。
e-Taxを使えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられる
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最大65万円の青色申告特別控除の条件は、e-Taxによる申告または電子帳簿保存
確定申告について、最大65万円の青色申告特別控除を受けるためには、e-Taxによる申告または電子帳簿保存が必要です。
単純に言えば、
e-Taxを使えば65万円の青色申告特別控除が受けられる
ということになります。

e-Taxを使えば最大65万円の青色申告特別控除
>結局10万円の増額 個人事業主、フリーランスなどの青色申告特別控除額と基礎控除額
2020年から、青色申告特別控除は個人事業主、フリーランスなどは最大65万円になりました。
それは青色申告特別控除額と基礎控除額の合わせ技によります。

e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーはダメ
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e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーがダメな点
- e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーの設定が複雑怪奇
- 複式簿記をしてくれるわけではない
- 日常的に売上、経費などを入力できない
- 日常的に売上、経費などを管理できない
e-Taxの設定が複雑怪奇
e-Taxは設定はとても複雑です。

複式簿記をしてくれるわけではない
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは複式簿記をしてくれるわけではありません。
つまり最大65万円の青色申告特別控除を受けようと思ったら、自分で複式簿記をしなければなりません。


日常的に売上、経費などを入力できない
今回、確定申告書等作成コーナーをわかりやすく解説してみた中でも紹介しましたが、国税庁の確定申告書等作成コーナーは、確定申告をする年にならないと会計年度が更新されません。
例えば2022年(令和4年)に2021年(令和3年)の分について確定申告をしようとすると、2022年(令和4年)にならないと、2021年(令和3年)分を国税庁の確定申告書等作成コーナーに入力することができないのです。
日常的に売上、経費などを管理できない
日常的に売上、経費などを入力できないということは、クラウド会計ソフトのように日常的に売上、経費などを管理することもできません。
つまり2021年(令和3年)中に、2021年(令和3年)に発生した売上、経費を発生都度、入力したり、管理したりしようとしてもできません。
まとめ
e-Tax&確定申告書等作成コーナーが複雑すぎてわからない? ということで、ちょっと整理してみました。
e-Taxを使えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは相変わらずダメだと思います。