まだまだクラウド会計ソフトには及ばないものの、国税庁のe-Taxや確定申告書等作成コーナーはかなり便利になってきています。
複雑怪奇であったe-Taxの設定もマイナポータルアプリのおかげでラクになり、また二次元バーコード認証がはじまり、範囲を拡大したことによって、中途半端にAndroidばかり便利になっていたスマホの利用についても、iPhoneをもカバーするようになりました。
今回は、そのマイナポータルの2次元バーコード(QRコード)は読み取りのどこでできるのか?という問題について書いてみたいと思います(2次元バーコード(QRコード)をどこで読み取るか?「スマホのカメラです」ということがわからない人は少ないのでは?と思っていますが)。
マイナポータルの2次元バーコード(QRコード)の読み取りはどこでできるの?
2次元バーコード(QRコード)への道はいくつかある
- マイナポータルの2次元バーコード(QRコード)の読み取りはどこはどこでできるの? 2次元バーコード(QRコード)への道はいくつかある
- 確定申告における二次元バーコードの利用用途は? e-Taxソフト 確定申告書等作成コーナーからe-Taxをスマホでする
- 二次元バーコード認証で使うマイナポータルとはなんなのか? マイナンバーカードのメリットを利用するためのシステム
マイナポータルの2次元バーコード(QRコード)の読み取りはどこはどこでできるの? 2次元バーコード(QRコード)への道はいくつかある
|
- マイナポータルのページに直接アクセス
- 確定申告書等作成コーナーからアクセス
- e-Taxソフト(WEB版)からアクセス
マイナポータルのページに直接アクセス
Google検索で「マイナポータル」と検索すると、「トップページ | マイナポータル」などと表示されます。
(以下、出典:総務省HP)
ログインを押します。
2次元バーコードでログインを押します。
二次元バーコードが表示されました。
確定申告書等作成コーナーからアクセス
Google検索で「確定申告書等作成コーナー」と検索します。「共通トップ | 国税庁 確定申告書等作成コーナー」などと表示されます。
確定申告書等作成コーナーのトップ画面に入りますので、「作成開始」をクリックします。
「マイナンバーカード方式(2次元バーコード)」をクリックします。
確定申告したい年度分の「○○年分の申告書等の作成」をクリックします。
確定申告の場合、確定申告をする年の前年度(会計年度)の確定申告をします。
つまり、例えば令和5年(2023年)の確定申告(令和5年(2023年)2月16日(木)~3月15日(水))で申告するのは令和4年(2022年)度分です。
事業所得の確定申告の場合は「決算書・収支内訳書(+)消費税」をクリックします。
「マイナポータルと連携する」を選択してから「事前設定を行う」をクリックします。
「マイナポータル連携の事前設定を行う(マイナポータルへ)」をクリックします。
下の方までスクロールすると、「利用者登録/ログインして使う」があるのでクリックします。
「2次元バーコードでログイン」をクリックします。
二次元バーコードが表示されました。
e-Taxソフト(WEB版)からアクセス
Google検索で「e-Tax」と検索します。「【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」などと表示されます。
e-Taxのトップページからログインを押します。
下にスクロールすると「e-Taxソフト(WEB版)へログインします」ボタンがあるのでクリックします。
「環境チェック結果」が表示されるので閉じます。
e-Taxソフト(WEB版)のメインメニューが表示されるので、「ログイン」をクリックします。
「マイナンバーカードでログイン」をクリックします。
「スマートフォンで読み取り」をクリックします。
二次元バーコードの使い方が表示されるので「×」をクリックします。
二次元バーコードが表示されました。
e-Taxソフト(WEB版)からアクセスには動画もあります
確定申告における二次元バーコードの利用用途は? e-Taxソフト 確定申告書等作成コーナーからe-Taxをスマホでする
確定申告書等作成コーナーや各e-Taxのできることは以下のとおりです。
確定申告書 | 青色申告 決算書 | パソコン e-Tax送信 | スマホ e-Tax送信 | 明細計算 | 確定申告 ソフト データ 取り込み | |
確定申告書等作成コーナー | 〇 | 〇 スマホでは× | 〇 | 青色×白色〇 | × | × |
e-Taxソフト(WEB版) | × | × | 〇 | × | × | 〇 |
e-Taxソフト(SP版) | × | × | × | △ | × | × |
e-Taxソフト | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
クラウド 確定申告 ソフト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇※ | 〇 | – |
※クラウド会計ソフトでスマホでe-Taxできるのはfreeeとマネーフォワード。やよいの青色申告オンラインはできない(2022年4月29日現在)。
この中で、e-TaxをICカードリーダーライターを使わずに行うとなると以下のようになります。
◎二次元バーコード認証
○Bluetooth
●そのままスマホで
iPhone | Android | |
パソコン版 確定申告書等作成コーナー | ◎ | 〇◎ |
スマホ版 確定申告書等作成コーナー | ● | ● |
e-Taxソフト(WEB版) | ◎ | 〇◎ |
e-Taxソフト(SP版) | ◎ | ◎● |
ダウンロード版e-Taxソフト | × | × |
なぜ二次元バーコード認証のシステムができたかというと、
Android | iPhone | |
Bluetooth | 〇 | × |
二次元バーコード認証 | 〇 | 〇 |
このように、例えば確定申告書等作成コーナーからe-Taxをする際に、ICカードリーダーライターではなくスマホでマイナンバーカードを読み取ろうとするとBluetooth機能が必要でした。
するとiPhoneではスマホでマイナンバーカードを読み取り、e-Taxをすることができなかったのです。
そこで登場したのが二次元バーコード認証。
二次元バーコード認証のおかげで以下のようになりました。
◎二次元バーコード認証
○Bluetooth
●そのままスマホで
iPhone | Android | |
パソコン版 確定申告書等作成コーナー | ◎ | 〇◎ |
スマホ版 確定申告書等作成コーナー | ● | ● |
e-Taxソフト(WEB版) | ◎ | 〇◎ |
e-Taxソフト(SP版) | ◎ | ◎● |
ダウンロード版e-Taxソフト | × | × |
二次元バーコード認証で使うマイナポータルとはなんなのか? マイナンバーカードのメリットを利用するためのシステム
|
- マイナンバーカードとマイナポータルでできること
- e-Taxで確定申告
- マイナンバーカードの健康保険証利用
- 認可保育所などへ入所などに使う就労証明書の作成
- 年金記録や将来受け取る年金の見込額がわかる
- その他、子育て、障害児、介護、被災者支援、乳幼児健診、法人設立、引っ越し、特定健診、薬剤情報、医療費情報、企業における社会保険・税手続き
- 手続きの検索・電子申請
- 行政機関の手続の検索・申請
- わたしの情報
- 所得・個人住民税の情報などの確認
- お知らせ
- 行政機関等からあなたへのお知らせ
- やりとり履歴
- 「わたしの情報」が行政機関間でやりとりされた履歴
- もっとつながる
- e-Taxなど、外部サイトとの連携
- 公金受取口座の登録・変更
- 薬剤・医療費・健診情報の確認
- 最新の健康保険証情報の確認
- マイナンバーカードの健康保険証利用申込
- 健康保険証利用の申込状況を確認
- 年金記録・見込額をみる(ねんきんネット)
新型コロナウイルスで露呈したマイナンバーカード、マイナポータルなどデジタル化の遅れ
今振り返ってみるとそもそものマイナンバーカード制度の前身を「国民総背番号制度」などと名付けてしまったことが問題であったのではないかと思います。
こういったことに野党は過敏に反応して糾弾、国民もそういう方向に意識が向かう傾向があるように思います(私個人は無党派で是々非々ですが、与党一党支配にも粗探しばかりの野党にも興味はありません)。 さて、突然の新型コロナウイルスの流行が始まると、感染症対応で初の緊急事態宣言の発動や、給付金や助成金等支援策に係る申請において、オンライン手続の不具合、国と地方のシステムの不整合という事態が露呈したのです。 例えば給付金なども、日本におけるマイナンバーカード制度のようなシステムが完成している国々では、支援金の給付なども速やかで、かつその際に日本で起こったように詐欺事件が起こるということなどはないようです。 個人的には年金が消えてしまったり、世の様々な個人情報漏洩を見ていると、ありとあらゆる個人情報を、さらに一括して管理するというシステムは恐ろしくて仕方がないのですが、今回のコロナウイルスに関係する給付金の問題や脱税の問題などを考えると、マイナンバーカードやむなしとも思います。 特にこのブログで取り扱っている確定申告について考えると、そもそも脱税をするのは、ほぼほぼ大きなお金をもっている方々ばかりで、我々脱税など考えもしない一般庶民からすると、マイナンバーカード制度でより厳格に管理されるのはいいことなのではと考え方も変わってきています。 |
2次元バーコード(QRコード)認証でICカードリーダー代わりに使えるiPhoneは? 7以降で2次元バーコード(QRコード)認証で使える
|
2次元バーコード(QRコード)認証でICカードリーダー代わりに使えるiPhoneは、iPhone7以降です。
- iPhone 7以降は2次元バーコード(QRコード)認証で使える
- iPhoneをICカードリーダーライター代わりにできる
元々iPhoneは、スマホ版確定申告書等作成コーナーで、マイナンバーカードを読み取ってe-Tax送信ができていました。
令和3年(2021年)の確定申告期間中から、2次元バーコード(QRコード)認証を使ってe-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)で、マイナンバーカードを読み取る際、iPhoneをICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使えるようになりました。
令和4年(2022年)1月からは、パソコン版確定申告書等作成コーナーで、マイナンバーカードを読み取る際に、2次元バーコード(QRコード)認証を使うことによって、iPhoneをICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使えるようになりました。
>令和4年(2022年)1月からの2次元バーコード(QRコード)認証についてはこちら

またAndroidのICカードリーダーライターとしての対象機種は続々増加中です。
詳しくは後述するとして、まずは、以下国税庁HPに掲載されているマイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧です。
NFC iPhone一覧
2022年5月1日現在、以下が、マイナアプリを使えるiPhoneです。
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone X
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone SE (第2世代)
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧
(出典:国税庁HP、2022年4月28日現在)
※最新の対応機種につきましてはGoogle検索で「国税庁 マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧」を検索。「作成日:令和4年5月1日 マイナンバーカードに対応したNFC」。
スマホでマイナンバーカードを読み取るためのマイナポータルとe-Taxの連携方法
|
e-Taxをスマホで使ったり、スマホをICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使うにはマイナポータルアプリをインストールする必要があります。
今回はiPhoneの話題ですが、私はAndroidユーザーですので、Androidでマイナポータルアプリのインストールをレビューしました。
マイナポータルアプリのインストール方法
普通に直接Google PlayやApp Storeからでもいいですが、
「e-Taxのホーム>お知らせ>スマートフォンとマイナンバーカードを使って申告される方へ」
からGoogle PlayやApp Storeにアクセスしてマイナポータルアプリを取得できます。
今回はiPhoneの話題ですが、私の端末はAndroidなのでAndroidでインストールします。
スマホでe-Taxとマイナポータルとの連携をするやり方
スマホでマイナンバーカードを読み取るためのマイナポータルとe-Taxの連携方法は、e-Taxの公式ページにあります。
e-Taxのトップページ(Google検索で「e-Tax」で「【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」が表示される)
「ホーム>個人でご利用の方>マイナポータルからe-Taxを利用する」
で、「1. e-Taxとマイナポータルとの連携について」というページが表示されるので、「(2)スマートフォンをご利用の場合(Android端末・iPhone)」がその設定方法の説明箇所になります。
iPhoneでe-Taxとマイナポータルとの連携をするやり方
上記説明箇所(e-Taxのトップページ(Google検索で「e-Tax」で「【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」が表示される)
「ホーム>個人でご利用の方>マイナポータルからe-Taxを利用する」
で、「1. e-Taxとマイナポータルとの連携について」というページが表示されるので、「(2)スマートフォンをご利用の場合(Android端末・iPhone)」がその設定方法の説明箇所になります)と同一の内容ですが、ここに表示しておきます。
Androidでe-Taxとマイナポータルとの連携をするやり方
今回はiPhoneの話題ですが、一応Androidのやり方も表示しておきます。
上記説明箇所(e-Taxのトップページ(Google検索で「e-Tax」で「【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」が表示される)
「ホーム>個人でご利用の方>マイナポータルからe-Taxを利用する」
で、「1. e-Taxとマイナポータルとの連携について」というページが表示されるので、「(2)スマートフォンをご利用の場合(Android端末・iPhone)」がその設定方法の説明箇所になります)と同一の内容です。
いまスマホの対応機種を持っていなければ? スマホは高い、icカードリーダーライターは2,000円程度
いまスマホの対応機種を持っていなければ?スマホは高い、icカードリーダーライターは2,000円程度
|
例えば、今すぐに確定申告をしなければならず、スマホの対応機種を持っていなければ、ICカードリーダーライターを買うべきでしょう。

ICカードリーダーライターなんて2,000円くらいのもんですから。
ID・パスワード方式の暫定的な対応 いまだに残るicカードリーダーライターの必要性
|
ID・パスワード方式があれば、ICカードリーダーライターは必要ないわけですが、ID・パスワード方式が終わると、いずれNFCスマートフォンかICカードリーダーライターが必要になります。
国税庁のHPには、ID・パスワード方式は、
マイナンバーカード及びicカードリーダーライターが普及するまでの暫定的な対応(導入後、概ね3年を目途に見直し)
として行います。とあります。
>いまだに残るicカードリーダーライターの必要性についてくわしくはこちら

e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは使える代物ではないし、青色申告をしてくれるわけではない
|
最大65万円の青色申告特別控除にはe-Taxが必要です。
青色申告には複式簿記が必要ですが、e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーでは青色申告はできません。
>e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーができない件はこちら


不便なe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナー以外のかんたんな方法は? クラウド会計ソフトを使えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられる
|
クラウド会計ソフトを使えば青色申告特別控除が受けられる
最大65万円の青色申告特別控除を受けるにはe-Taxが必要。
そしてクラウド会計ソフトで確定申告をすれば、e-Taxを使ったことになるので青色申告特別控除も受けられます。


クラウド会計ソフトならe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーより便利
そしてクラウド会計ソフトならe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーでできなかったことができます。
- 最大65万円の青色申告特別控除
- 青色申告ができる
- 複式簿記ができる
- 自動で銀行、クレジットカード明細を取り込んでくれる
- 日常的に売上、経費などを入力できる
- 日常的に売上、経費などを管理できる
私はfreee、マネーフォワード、やよいの青色申告オンラインの3つのクラウド会計ソフトを全部使ってみました。
>freee、マネーフォワード、やよいの青色申告オンラインの3つのクラウド会計ソフトの比較記事はこちら

まとめ
マイナポータルの2次元バーコード(QRコード)の読み取りはどこはどこでできるの? ということでしたが、2次元バーコード(QRコード)への道はいくつかあります。
確定申告における二次元バーコードの利用用途はなにか?というと、 e-Taxソフトや確定申告書等作成コーナーからe-Taxをスマホですることです。
二次元バーコード認証で使うマイナポータルとは、マイナンバーカードのメリットを利用するためのシステムです。
2次元バーコード(QRコード)認証でICカードリーダーライター代わりに使えるiPhoneは、7以降です。
スマホでマイナンバーカードを読み取るためのマイナポータルとe-Taxの連携方法についてまとめています。
いまスマホの対応機種を持っていなければ、スマホは高いので、2,000円程度のICカードリーダーライターでもいいと思います。
ID・パスワード方式は暫定的な対応で、ICカードリーダーライターの必要性はいまだに残っています。
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは使える代物ではないし、青色申告をしてくれるわけではりません。
不便なe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナー以外のかんたんな方法は、クラウド会計ソフトです。クラウド会計ソフトを使えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。