確定申告の整理券はどうやってもらうの? LINE事前発行or会場当日配布

確定申告
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コロナ禍の2022年(令和4年)、2021年(令和3年)分の確定申告においての最大のトピックLINE整理券ではないでしょうか。

今まではe-Tax推し。最大65万円の青色申告特別控除までも、その要件にe-Taxを使うことを求め、つまりe-Taxを使うということはマイナンバーカード取得推進ゴリ押し。
確定申告書等作成コーナーなどを作るも、それはe-Taxという伏線があることがミエミエの状況だったと思います。

申告者のメリットよりもマイナンバーカード取得推進を感じてきました。

災い転じて福をなす。
新型コロナウイルスの脅威は、まさに密であった確定申告期間中の特設会場や税務署の対応を迫り、そこにはe-Tax、マイナンバーカード取得推進も見え隠れするものの、「入場整理券」、「LINE入場整理券」を生み出したということになるのでしょう。

確定申告の整理券はどうやってもらうの?
LINE事前発行or会場当日配布

確定申告の整理券はどうやってもらうの? LINE事前発行or会場当日配布

  • 確定申告の整理券は
    • LINE事前発行
    • 会場当日配布

確定申告の整理券はどうやってもらうか?については、ふたつの方法があります。

それは、

  • LINE事前発行
  • 会場当日配布

です。

まずLINE事前発行ですが、LINEアプリから国税庁LINE公式アカウントを友だち追加し、トーク、税務署や来場希望日時を選択、申込という流れになります。

会場当日配布ですが、確定申告会場への入場には、入場できる時間枠を区切った「入場整理券」が必要です。
入場整理券は各会場で当日配付されます。入場整理券の配付状況によっては、入場はできるが後日になる場合があります。

「入場整理券」はLINE事前発行が圧倒的に便利

LINEの全世代の利用率は86.9%です。 ほとんどの人がLINEを利用していると言っても過言ではないでしょう。
もしLINEをやっていない人でも、この確定申告会場の「入場整理券」だけのためにLINEをやるべきです。

その理由は、LINE事前発行なら、

  • 当日無駄足になる可能性が極めて低くなる
  • 当日無駄足にならないために早くから並ぶ必要がない
  • 日時が決められるので、時間の節約になる

などです。

LINEで「入場整理券」を取得する方法

LINEで入場整理券が取得できます。

  1. 国税庁を「友だち追加」
  2. 「相談を申し込む」を選択
  3. 税務署や希望日時を選択
  4. 申込完了→会場で提示

※入場整理券については、作成済みの申告書を提出する場合など、相談を必要としない方は取得する必要はありません。

くわしくは、Goolge検索「確定申告会場にお越しになる方へ – 国税庁」で「確定申告会場にお越しになる方へ – 国税庁」と表示されます。

「入場整理券」会場当日配布はもっとも遅れた手段

売上が多いのであるならば、もっとも効率的な確定申告の手段は税理士に依頼することです。

税理士費用目安
売上税理士料金
500万円未満10万円
500万円以上1000万円未満15万円
1000万円20万円

また税理士に依頼する売上ではない場合に、次に効率的なのはクラウド会計ソフトを使うことです。

さらにクラウド会計ソフトに抵抗がある人は、自分でエクセルなどで確定申告書類を作成することです。

確定申告会場で申告相談をしながら確定申告するというのは、最後の手段、もっとも非効率で遅れた手段と言っていいでしょう。

ただ、そんな中で、闇雲に確定申告会場に行き、何もせずに順番を待つよりも、「入場整理券」をもらって待つ方がまだマシです。というか「入場整理券」は必要なのです。

「入場整理券」を取得する方法

「入場整理券」を取得する方法を取得する方法は単純です。

  • 入場整理券は各会場で当日取得

入場整理券は、各会場で当日配付されているので、当日会場に行って受け取るだけです。

注意点としては、

  • 入場整理券の配付状況に応じて、後日の来場になってしまう場合がある
  • 相談を必要としない場合は「入場整理券」は不要

ということです。

確定申告会場の新型コロナウイルス感染防止対策
入場者
  • 入場時の検温の実施
  • マスクの着用、手指消毒
  • 少人数での入場
税務署、会場
  • ソーシャル・ディスタンスを確保した会場レイアウト
  • こまめな消毒
  • 会場内に手指消毒液を設置
  • 換気を徹底
  • 職員のマスク・フェイスシールドの着用
  • 職員の日々の体調管理の徹底

確定申告の会場はどこ? 税務署や特設会場

  • 確定申告の会場は
    • 税務署
    • 特設会場

確定申告会場の整理券、LINE整理券について書いてきましたが、そもそも確定申告の会場というのはどこなのでしょうか?

確定申告の会場は、

  • 住所地の管轄税務署
  • 特設の確定申告会場

です。

住所地の管轄税務署

基本的に確定申告は住所地の管轄税務署で行います。
住所地の管轄税務署は、

「税務署の所在地などを知りたい方 」でGoolge検索すると「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」と表示されます。

郵便番号・住所から税務署を調べる

郵便番号・住所から税務署を調べる

地図から税務署を調べる

地図から税務署を調べる

一覧から国税局・税務署を調べる

一覧から国税局・税務署を調べる

Googleマップでも調べられます

特設の確定申告会場

税務署以外にも特設の確定申告会場が用意されます。
この場合、様々なパターンがあります。

  • 確定申告期間中に税務署でも特設会場でも申告も申告相談も受け付ける
  • 確定申告期間中に特設会場でしか申告も申告相談も受け付けない
  • 確定申告期間前は税務署で申告、申告相談を受けるが、確定申告期間中は申告も申告相談も特設会場でしか受けない
  • 確定申告期間前は税務署で申告、申告相談を受けるが、確定申告期間中は申告と申告相談を特設会場で受け、申告だけなら税務署で受け付ける

などなど、各地域、各税務署で対応は違うようです。

実は2月15日以前でも確定申告はできた!
確定申告というと2月16日から3月15日ですが、実は2月15日以前でも確定申告はできます。
「所得税法基本通達120-2」で「期限内申告書」として扱われます。ただし、もちろん前年の12月31日を過ぎないと課税対象期間の所得は確定しないので、1月1日以降となります(ただし、土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)は閉庁日なので、税務署に確定申告申告書類を持って行ったり、e-Taxの利用はできません(郵送は可))。

例えば2022年の1月1日(土)から3月15日(火)に確定申告できるのは、2021年分なので、2022年1月1日から確定申告できることになりますが、それは郵送のみであり、税務署に行く、e-Taxをするのは1月4日(火)からとなります。

特設の確定申告会場の例

など

特設会場確定申告会場の探し方

Google検索で「確定申告会場」と検索すると、「令和3年分確定申告期の確定申告会場のお知らせ – 国税庁」と表示されます。

例えば渋谷ベルサールの場合

上記「令和3年分確定申告期の確定申告会場のお知らせ」の「確定申告会場(土・日曜・祝日等を除く)」欄の「東京国税局」をクリックすると、

確定申告会場

確定申告特設会場渋谷ベルサール

目黒、鎌田、世田谷、北沢、玉川、渋谷の各税務署の特設会場が「渋谷ベルサール」であることがわかります。
先述のとおり、確定申告期間前、確定申告期間中の、特設会場でしか申告相談を受け付けない、申告は受け付ける、申告だけなら税務署で受け付けるなどは、直接確認しないとわかりません。

ちなみに、ここにある江東東、荏原、大森、雪谷、鎌田、中野、杉並が管轄税務署の場合は、「渋谷ベルサール」で申告相談や申告書の提出はできないということになります。

特設会場、税務署に行かなければならないのか? 自分でやるのは最終手段

  • 確定申告をコスパ順に並べると
    • 税理士にまかせる
    • クラウド会計ソフト
    • 国税庁の確定申告書等作成コーナー
    • 特設会場や税務署に行く

さて、確定申告の特設会場、税務署について書いてきましたが、その中で申告相談にしても申告にしても、わざわざ特設会場や税務署に行かなければならないのか?という記述も含めてきました。

繰り返しになりますが、確定申告、とりわけ青色申告を考えるとき、まず検討すべきは税理士でしょう。

まずは税理士を検討

税理士費用目安
売上税理士料金
500万円未満10万円
500万円以上1000万円未満15万円
1000万円20万円

売上が多いのあれば、断然税理士がおススメです。
特に青色申告特別控除を受けたく青色申告をしたいのであれば、複式簿記e-Taxというハードルが出てきます。

>青色申告の3つのハードルについてはこちら

青色申告の3つのハードルを理解する? 青色申告特別控除、複式簿記、e-Tax
青色申告の3つのハードルを理解する? 青色申告特別控除、複式簿記、e-Tax 最大65万円の青色申告特別控除を理解する? 最大65万円の青色申告特別控除をシミュレーションしてみた 複式簿記は難しい? なるべくわかりやすく解説してみた e-Taxの設定は難しい? 複雑なe-Taxの設定をよりカンタンにクリアする方法

タイムイズマネー。
売上がたくさんあって、税理士を使えるなら、自分で複式簿記を勉強したり、複雑なe-Taxの設定に悩む時間は売上アップに注力すべきなのです。

税理士を使うほどではないのならクラウド会計ソフト

税理士を使うほどの売上がないのであれば、次に検討すべきはクラウド会計ソフトです。

青色申告特別控除を受けたく青色申告をしたいのであれば、複式簿記e-Taxというハードルが出てきますと書きました。

>青色申告の3つのハードルについてはこちら

青色申告の3つのハードルを理解する? 青色申告特別控除、複式簿記、e-Tax
青色申告の3つのハードルを理解する? 青色申告特別控除、複式簿記、e-Tax 最大65万円の青色申告特別控除を理解する? 最大65万円の青色申告特別控除をシミュレーションしてみた 複式簿記は難しい? なるべくわかりやすく解説してみた e-Taxの設定は難しい? 複雑なe-Taxの設定をよりカンタンにクリアする方法

クラウド会計ソフトの一番のメリットは月額1,000円程度で、丁寧なサポートが受けられるということです。
複式簿記e-Taxというハードルがあっても、クラウド会計ソフトのサポートに助けてもらえば、まったく知識がなくても確定申告青色申告ができます。

コスパ、バランスで言えばクラウド会計ソフトでしょう。

国税庁の確定申告書等作成コーナーやe-Taxを利用する

メリットはタダ(無料)です。

ただしデメリットは”わけわからん”です。

国税庁の確定申告書等作成コーナーe-Taxについてなるべくわかりやすく記事を作成しましたが、それでも複雑さは解消できません。

>確定申告書等作成コーナーやe-Taxの記事はこちら

確定申告書等作成コーナーが複雑すぎてわからない? ちょっと整理してみた
e-tax&確定申告書等作成コーナーが複雑すぎてわからない? ちょっと整理してみた e-taxを使えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられる e-tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーはダメ

サポートもありますが、税務署(確定申告)、国税庁(確定申告書等作成コーナーe-Tax)、総務省(マイナンバーカード)と別々に分かれていて、縦割り行政たらい回しです。

特設会場や税務署に行って確定申告すると苦労の割にメリットはない

さて、特設会場や税務署の記事を書きながら、特設会場や税務署を否定するカタチになりますが、特設会場や税務署に行って確定申告すると苦労の割にメリットがありません。

ましてやコロナ禍です。今後コロナが終息してもWithコロナの時代となるでしょう。
国税庁もe-Taxを前面に押し出してきているので、特設会場の将来も危ういものです。

例えば今年2022年(令和4年)(2021年(令和3年)分)の確定申告の確定申告会場についても、「既に80%以上の方が、確定申告会場に来場せずに確定申告しています。」「今一度、自宅からのe-Taxをご検討ください。」と書いています。

おそらく申告相談をしながら確定申告をするということは、確定申告を難しいと考えていて白色申告をするということでしょう。
ということは、本来青色申告の恩恵を受けることができるにもかかわらず、最大65万円の青色申告特別控除を受けられないということだと思います。

>最大65万円の青色申告特別控除はオトク

最大65万円の青色申告特別控除ってどれくらいオトクなの? シミュレーションしてみました
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この機会にクラウド会計ソフトを検討してみてはいかがでしょうか?

>3つのクラウド会計ソフトを全部使った比較記事はこちら

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まとめ

確定申告の整理券はどうやってもらうの? ということでしたが、LINE事前発行と会場当日配布とそれぞれ方法は違います。

確定申告の会場はどこか?については、 税務署や特設会場です。

確定申告は、特設会場、税務署に行かなければならないのか?というと、特設会場や税務署に行って自分でやるのは最終手段です。
その他にも税理士に頼む、クラウド会計ソフトを使う、国税庁の確定申告書等作成コーナーを使うという手段があります。

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