個人的にはそもそもe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナー使うの?と思います。
その理由については後述しています。
ただe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーに魅力を感じた人にとって厄介なのが、マイナンバーカードとICカードリーダーライターであり、またID・パスワード方式でしょう。
そこで聞こえてくるのは「スマホでe-Tax」であり、また聞こえてこなくてもそういう発想をする人は多いと思います。
実は以前からe-Taxは一部機種のスマホでできていました。
最近になって対応機種がかなり増えました。
だいたいこういう場合、対応するのはAndroid(私もAndroidです)。
Androidは続々と対応しています。
iPhoneユーザーはiPhoneには対応していないの?と思うでしょう。
iphoneをICカードリーダーとして使う?
7以降で2次元バーコード認証で使える
- iphoneをICカードリーダーとして使う? 7以降で2次元バーコード認証で使える
- iPhoneをICカードリーダーライター代わりに、ICカードリーダーライターとして、使うという意味は? スマホ版確定申告書等作成コーナーや2次元バーコード(QRコード)認証
iphoneをICカードリーダーとして使う? 7以降で2次元バーコード認証で使える
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iPhoneをe-Taxのカードリーダーとして使えるのか?というと、結論から言うと、
- iPhoneをICカードリーダーライター代わりにできる
- iPhone 7以降で2次元バーコード認証で使える
です。
元々iPhoneは、スマホ版確定申告書等作成コーナーで、マイナンバーカードを読み取ってe-Tax送信ができていました。
令和3年(2021年)の確定申告期間中から、2次元バーコード認証を使ってe-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)で、マイナンバーカードを読み取る際、iPhoneをICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使えるようになりました。
令和4年(2022年)1月からは、パソコン版確定申告書等作成コーナーで、マイナンバーカードを読み取る際に、2次元バーコード認証を使うことによって、iPhoneをICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使えるようになりました。
>令和4年(2022年)1月からの2次元バーコード認証についてはこちら

またAndroidのICカードリーダーライターとしての対象機種は続々増加中です。
詳しくは後述するとして、まずは、以下国税庁HPに掲載されているマイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧です。
NFC iPhone一覧
2022年3月29日現在、以下が、マイナアプリを使えるiPhoneです。
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone X
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone SE (第2世代)
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧
(出典:国税庁HP、2022年3月29日現在)
※最新の対応機種につきましてはGoogle検索で「国税庁 マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧」を検索。「作成日:令和4年3月29日 マイナンバーカードに対応したNFC」。
iPhoneをICカードリーダーライター代わりに、ICカードリーダーライターとして、使うという意味は? スマホ版確定申告書等作成コーナーや2次元バーコード(QRコード)認証
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令和4年(2022年)1月から
◎が2次元バーコード(QRコード)認証
ICはICカードリーダーライター
iPhone | Android | Tablet | パソコン | |
確定申告書等作成コーナー パソコン版 | ◎ | 〇 | × | IC Android iPhone |
確定申告書等作成コーナー スマホ版 | 〇 | 〇 | ◎ | × |
e-Taxソフト(WEB版) | ◎ | ◎ | × | IC Android iPhone |
e-Taxソフト(SP版) | ◎ | ◎ | × | × |
ダウンロード版e-Taxソフト | × | × | × | IC Android iPhone |
いままで
◎が2次元バーコード(QRコード)認証
ICはICカードリーダーライター
iPhone | Android | Tablet | パソコン | |
確定申告書等作成コーナー パソコン版 | × | 〇 | × | IC Android |
確定申告書等作成コーナー スマホ版 | 〇 | 〇 | ◎ | × |
e-Taxソフト(WEB版) | ◎ | ◎ | × | IC Android iPhone |
e-Taxソフト(SP版) | ◎ | ◎ | × | × |
ダウンロード版e-Taxソフト | × | × | × | IC Android iPhone |
iPhoneをICカードリーダーライターとして使うことについての解説
e-Taxにはマイナバーカード方式とID・パスワード方式がありました。
マイナンバーカード方式はICカードリーダーライターが必要でした。
ICカードリーダーライターの代わりにスマホが使えるようになりました。
ICカードリーダーライターもスマホも、使えるe-Taxのシステムは、パソコン版確定申告書等作成コーナー、e-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)、ダウンロード版確定申告書等作成コーナーです。
パソコン版確定申告書等作成コーナー、e-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)、ダウンロード版確定申告書等作成コーナーで、マイナンバーカードを読み取るにはICカードリーダーライターかNFC対応スマホでしたが、スマホはBluetoothでパソコンと連携しないとICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりには使えませんでした。
ここでAndroidはBluetooth接続ができるため、パソコン版確定申告書等作成コーナー、e-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)、ダウンロード版確定申告書等作成コーナーで、ICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使えていましたが、iPhoneはBluetooth接続ができないためNFC対応スマホでも、ICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使うことはできませんでした。
>e-TaxとスマホとBluetoothの関係についてはこちら

また、スマホ版確定申告書等作成コーナーもあり、これはAndroidでもiPhoneでも、確定申告書等作成からAndroid、iPhoneを使ってのe-Tax送信ができていました(青色申告決算書は作れないため青色申告はできない)。
2次元バーコード認証については、すでに令和3年(2021年)確定申告時期から、e-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)にて対応していました(iPhoneでe-Tax送信できた)。
今回、令和4年(2022年)1月からできるようになった2次元バーコード認証は、パソコン版確定申告書等作成コーナーです。
ちなみに、今までiPhoneがNFC対応であったという意味は、ひとつはスマホ版確定申告書等作成コーナー、もうひとつはe-Taxソフト(WEB版)、e-Taxソフト(SP版)の2次元バーコード(QRコード)認証ですが、それぞれマイナポータルアプリが必要であり、そのマイナポータルアプリに対応しているのがNFC対応のiPhone(iPhone7以降)という意味です。
※基本的に個人事業主、フリーランスなどの人が青色申告をするという範囲で書いています。受付システムなども2次元バーコード認証の対象となりますが、省略しています。
>確定申告書等作成コーナー、e-Taxソフトについて詳しくはこちら

>2次元バーコード(QRコード)認証についてくわしくはこちら

スマホでマイナンバーカードを読み取るためのマイナポータルとe-Taxの連携方法
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e-Taxをスマホで使ったり、スマホをICカードリーダーライターとして、ICカードリーダーライター代わりに使うにはマイナポータルアプリをインストールする必要があります。
今回はiPhoneの話題ですが、私はAndroidユーザーですので、Androidでマイナポータルアプリのインストールをレビューしました。
マイナポータルアプリのインストール方法
普通に直接Google PlayやApp Storeからでもいいですが、
「e-Taxのホーム>お知らせ>スマートフォンとマイナンバーカードを使って申告される方へ」
からGoogle PlayやApp Storeにアクセスしてマイナポータルアプリを取得できます。
今回はiPhoneの話題ですが、私の端末はAndroidなのでAndroidでインストールします。
スマホでe-Taxとマイナポータルとの連携をするやり方
スマホでマイナンバーカードを読み取るためのマイナポータルとe-Taxの連携方法は、e-Taxの公式ページにあります。
e-Taxのトップページ(Google検索で「e-Tax」で「【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」が表示される)
「ホーム>個人でご利用の方>マイナポータルからe-Taxを利用する」
で、「1. e-Taxとマイナポータルとの連携について」というページが表示されるので、「(2)スマートフォンをご利用の場合(Android端末・iPhone)」がその設定方法の説明箇所になります。
iPhoneでe-Taxとマイナポータルとの連携をするやり方
上記説明箇所(e-Taxのトップページ(Google検索で「e-Tax」で「【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」が表示される)
「ホーム>個人でご利用の方>マイナポータルからe-Taxを利用する」
で、「1. e-Taxとマイナポータルとの連携について」というページが表示されるので、「(2)スマートフォンをご利用の場合(Android端末・iPhone)」がその設定方法の説明箇所になります)と同一の内容ですが、ここに表示しておきます。
Androidでe-Taxとマイナポータルとの連携をするやり方
今回はiPhoneの話題ですが、一応Androidのやり方も表示しておきます。
上記説明箇所(e-Taxのトップページ(Google検索で「e-Tax」で「【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」が表示される)
「ホーム>個人でご利用の方>マイナポータルからe-Taxを利用する」
で、「1. e-Taxとマイナポータルとの連携について」というページが表示されるので、「(2)スマートフォンをご利用の場合(Android端末・iPhone)」がその設定方法の説明箇所になります)と同一の内容です。
いまスマホの対応機種を持っていなければ? スマホは高い、ICカードリーダーライターは2,000円程度
いまスマホの対応機種を持っていなければ?スマホは高い、ICカードリーダーライターは2,000円程度
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例えば、今すぐに確定申告をしなければならず、スマホの対応機種を持っていなければ、ICカードリーダーライターを買うべきでしょう。
e-Taxの為だけにスマホを買い替えると言うのもどうかと思います。
またクラウド確定申告ソフトの方がいいということを書きましたが、クラウド確定申告ソフトでもスマホの対応機種かICカードリーダーライターは必要です。
ちなみに情けないことですが、去年新型コロナウイルスの影響で持続化給付金を申請しました。
クラウド確定申告ソフトでe-Taxを使って確定申告をした私は、持続化給付金の申請の添付資料を用意するために、例えばICカードリーダーライターを使わざるを得ませんでした(もちろん元々持っていましたが)。
そんなことも考えるとiICカードリーダーライターはやはり持っていてもいいと思うのです。
ICカードリーダーライターなんて2,000円くらいのもんですから。
ID・パスワード方式の暫定的な対応 いまだに残るICカードリーダーライターの必要性
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ID・パスワード方式があれば、ICカードリーダーライターは必要ないわけですが、ID・パスワード方式が終わると、いずれNFCスマートフォンかICカードリーダーライターが必要になります。
国税庁のHPには、ID・パスワード方式は、
マイナンバーカード及びICカードリーダーライターが普及するまでの暫定的な対応(導入後、概ね3年を目途に見直し)
として行います。とあります。
簡便化の概要 <マイナンバーカードによるe-Tax利用(マイナンバーカード方式)> マイナンバーカードを用いてマイナポータル経由又はe-Taxホームページなどからe-Taxへログインするだけで、簡易な設定でe-Taxの利用を開始し、申告等データの作成・送信ができるようになります。○ e-Taxを利用するためには、事前に税務署長へ届出をし、e-Tax用のID・パスワードの通知を受け、これらを管理・入力する必要がありますが、簡便化後は、そのような手間がなくなります。 ○ 今後e-Taxを利用する場合に、マイナポータルを経由して入手した医療費情報を活用できるようにするなど、手続の簡便化に向けた取組を進めています。 <ID及びパスワードによるe-Tax利用(ID・パスワード方式)> マイナンバーカード及びICカードリーダーライタが未取得の方については、厳格な本人確認に基づき税務署長が通知したe-Tax用のID・パスワードによる電子申告を可能とします(注1)。○ 厳格な本人確認は、税務署における職員との対面などにより行います(注2)。 ○ メッセージボックスの閲覧には、原則として電子証明書が必要となります(注2)(注1) マイナンバーカード及びICカードリーダーライタが普及するまでの暫定的な対応(導入後、概ね3年を目途に見直し)として行います。 (注2) なりすまし対策やセキュリティ対策の一環として行います。 なお、具体的な手続の内容などについては、今後、改めてお知らせいたします。 (出典:国税庁HP) |
ただ、前述のとおりスマホの対象機種はかなりのスピードで増えてきています。
この暫定措置が終了するころには、もうほぼスマホでできるようになるかもしれません。
また新しいシステムが開発されるかもしれません。
いずれにしてもマイナンバーカードだけは確実に使う方向になるでしょう。
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは使える代物ではないし、青色申告をしてくれるわけではない
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そもそもe-Taxを使う必要性はあるのでしょうか?
実は2020年の確定申告から平成30年度税制改正によって青色申告特別控除が65万円から55万円に減ったのです。
ただし条件を満たせば最大65万円の青色申告特別控除を受けることができます。
条件とは、e-Taxによる申告(電子申告)、又は電子帳簿保存というものです。
となると、最大65万円の青色申告特別控除のためにe-Taxを使うというのは考え方としては正しいでしょう。
e-Taxを使えば、最大65万円の青色申告特別控除が受けられることがわかりました。
ではe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーを使えば青色申告ができるとかというと、そういうわけではありません。
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは自分で複式簿記をしなければならない
のです。
最大65万円の青色申告特別控除について、青色申告ですが、青色申告をするには複式簿記が必要です。
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーで青色申告できないのであれば、自分で複式簿記をする必要がありますが、これはかなり難しいです。
>e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーが不便な件はこちら


不便なe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナー以外のかんたんな方法は? クラウド確定申告ソフトを使えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられる
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クラウド確定申告ソフトを使えば青色申告特別控除が受けられる
最大65万円の青色申告特別控除を受けるにはe-Taxが必要。
個人が複式簿記をやろうとすればをクラウド確定申告ソフト。
そしてクラウド確定申告ソフトで確定申告をすれば、e-Taxを使ったことになるので青色申告特別控除も受けられます。


クラウド確定申告ソフトならe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーより便利
そしてクラウド確定申告ソフトならe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーでできなかったことができます。
- 最大65万円の青色申告特別控除
- 青色申告ができる
- 複式簿記ができる
- 自動で銀行、クレジットカード明細を取り込んでくれる
- 日常的に売上、経費などを入力できる
- 日常的に売上、経費などを管理できる
私はfreee、マネーフォワード、弥生の青色申告の3つのクラウド確定申告ソフトを全部使ってみました。
>freee、マネーフォワード、弥生の青色申告の3つのクラウド確定申告ソフトの比較記事はこちら

まとめ
iPhoneをe-Taxのカードリーダーとして使う?ということでしたが、iPhone 7以降で2次元バーコード認証で使えます。
iPhoneをICカードリーダーライター代わりに、ICカードリーダーライターとして、使うという意味は?というと、スマホ版確定申告書等作成コーナーや2次元バーコード(QRコード)認証で使うということです。
スマホでマイナンバーカードを読み取るためのマイナポータルとe-Taxの連携方法をまとめました。
いまスマホの対応機種を持っていなければ、スマホは高いですし、ムリして買い替える必要はないと思います。ICカードリーダーライターは2,000円程度です。
ID・パスワード方式の暫定的な対応もあり、ICカードリーダーライターの必要性はいまだに残っています。
今後ICカードリーダーライター不要か?というと、これからはスマホでクラウド確定申告ソフトでe-Taxの時代です。
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは使える代物ではありません。また青色申告をしてくれるわけではありません。
不便なe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナー以外のかんたんな方法は?というと。 クラウド確定申告ソフトを使えば最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。