確定申告はどこでするか?
いろいろな立場の人がいると思いますので、「え?税務署でしょ」という人や、そもそも「わからない」という人もいるかもしれません。
かく言う私も「署外会場」や「合同会場」というのを最近まで知りませんでした。
なぜかというと、私の管轄の税務署は「署外会場」や「合同会場」の対象ではないからです。
確定申告はどこでするか?
基本は税務署、署外会場、合同会場です。
ただしe-Taxも普及し、コロナ禍で80%以上は確定申告会場を利用していないとのこと。
この機会にe-Taxを検討すべきでしょう。
確定申告はどこでする?
税務署 署外会場 合同会場 でもe-Taxが推奨
確定申告はどこでする? 税務署 署外会場 合同会場 でもe-Taxが推奨
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- 確定申告をする場所
- e-Tax
- 税務署
- 署外会場、合同会場
確定申告はどこでするのかというと、まずはe-Taxと言っておくべきでしょう。
「どこで?」という疑問に「e-Tax」という手段を提示するのはおかしなものですが、「場所」である税務署や署外会場、合同会場をあと回しにするのは、やはり新型コロナウイルス、コロナ禍の影響、そしてWithコロナの時代に備えてという意味もあります。
国税庁も「既に80%以上の方が、確定申告会場に来場せずに確定申告しています。」、「今一度、”自宅からのe-Tax”をご検討ください。」と案内しています。
既に80%以上の方が、確定申告会場に来場せずに確定申告しています。
最大の感染対策は密を避けることです。ご自身やご家族の健康を守るためにも、確定申告会場へのご来場をお考えの方は、今一度、「自宅からのe-Tax」をご検討ください。
(出典:国税庁HP)
e-Tax
e-Taxはマイナンバーカードを使って自宅やスマホなどから確定申告をするシステムです。
最大65万円の青色申告特別控除の要件のひとつにもなっています。
e-Taxのメリット
- 最大65万円の青色申告特別控除の適用要件
- 自宅でできる
- 24時間できる(例外あり)
- 提出書類の省略
- 還付が早い
e-Taxのデメリット
- 設定が複雑怪奇
- スマホもしくはICカードリーダーライターが必要
- 国税庁の確定申告書等作成コーナー&e-Taxは使い勝手が悪い


税務署
後述する、署外会場、合同会場もありますが、まずは基本的に確定申告する場所は?といえば、税務署です。
ただし、署外会場、合同会場を設ける税務署は、それぞれ税務署によって、税務署では一切相談も申告もできなく署外会場、合同会場のみで受け付けるという場合や、相談は署外会場、合同会場で、申告だけは税務署でも受け付ける。また期間によって(税務署によってはその期間も確定申告期間(2月16日~3月15日)に関係なく期間を区切ることもある)、相談や申告を受け付けたり、受け付けなかったりと違いがある場合があるので注意が必要です。
事前に税務署に確認をしておくべきです。
確定申告は住所地の税務署に
では税務署ならどこの税務署でもいいのか?というとそうではなく、「住所地の税務署」になります。
所得税の確定申告書は、提出時の納税地を所轄する税務署長に提出することになっています。
納税地とは一般的には住所地になります。つまり、国内に住所がある人は、その住所地が納税地になります。
住所とは、生活の本拠のことです。生活の本拠かどうかは客観的事実によって判定されます。
(出典:国税庁HP)
「確定申告書の提出先(納税地)」は、Google検索「確定申告書の提出先(納税地)」で「No.2029 確定申告書の提出先(納税地) – 国税庁」などと表示されます。
住所地の税務署はどこか
確定申告は住所地の税務署で行うことがわかりました。
では自分の住所地の税務署はどこなのか?という問題になります。
Google検索で「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」と検索すると「税務署の所在地などを知りたい方 – 国税庁」などと表示されます。
郵便番号で検索できます。
もしくは「市町村・町名」でも検索できます。
この場合、「都道府県の選択」が必要です。
入力例のとおり、「千代田区霞が関」で検索すると、「麹町税務署」が検索結果として表示されました。
署外会場、合同会場
署外会場、合同会場というのは、税務署が他の税務署と合同で、税務署以外の大きな会場で確定申告の相談や申告を受け付けるために設置する確定申告の会場です。
(出典:国税庁HP)
例えば、上記は令和4年(2022年)(令和3年(2021年)分)の確定申告時の目黒税務署、世田谷税務署、北沢税務署、玉川税務署、渋谷税務署の「ベルサール渋谷ファースト」という署外会場、合同会場です。
他にも全国に、日石横浜ホール、ウインクあいち(名古屋)、 さいたまスーパーアリーナ、梅田スカイビル、広島クレドなど、アズテックミュージアムなどの署外会場、合同会場があります。
税務署について説明した時に書いたように、その形態は様々で、各税務署が合同で確定申告会場を設けて、各税務署では確定申告の相談、申告を一切受けない。
各税務署が合同で確定申告会場を設けながら、各税務署でも確定申告の相談、申告を受け付ける。
各税務署が合同で確定申告会場を設けながら、各税務署で確定申告はできても相談はできない。
各税務署が合同で確定申告会場を設けながら、確定申告時期、またその前後に期間を区切って、合同確定申告会場のみ、税務署のみ、相談のみ、申告のみと複雑に受け付ける。
などです。
確定申告会場については、「確定申告会場」とGoogle検索をすると、「令和〇〇年分確定申告期の確定申告会場のお知らせ – 国税庁」などと表示されます。
なお令和〇〇年分というのは、例えば令和5年(2023年)に確定申告する場合、申告するのは令和4年(2022年)分ですので、「令和4年分確定申告期の確定申告会場のお知らせ – 国税庁」となります。



税務署、署外会場、合同会場ではLINE入場整理券がある
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税務署、署外会場、合同会場ではLINE入場整理券があります。
これは新型コロナウイルスの蔓延防止措置として国税庁が用意したものです。
基本的には「80%以上の方が、確定申告会場に来場せずに確定申告しています。”自宅からのe-Tax”をご検討ください。」なのですが、それでも税務署、署外会場、合同会場に行く人のために用意されました。
LINE入場整理券のやり方は、 友だち追加、相談を申し込む、税務署・希望日時を選択、申込完了→会場で提示です。

国税庁推奨e-Taxのやり方は? 80%以上の人が、確定申告会場に行かずに確定申告
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- e-Taxのやり方は
- 確定申告書等作成コーナー
- クラウド会計ソフト
- その他
80%以上の人が、確定申告会場に行かずに確定申告をしています。では国税庁推奨が推奨しているe-Taxのやり方はどうなっているのでしょうか。
単純には、
- 確定申告書等作成コーナー
- クラウド会計ソフト
- その他
確定申告書等作成コーナー
もっとも一般的な方法は国税庁の確定申告書等作成コーナーでしょう。
確定申告書等作成コーナーは、Google検索で「確定申告書等作成コーナー」と検索すると、「共通トップ | 国税庁 確定申告書等作成コーナー」などと表示されます。
確定申告書等作成コーナーでできること
- 確定申告書の作成
- 青色申告決算書の作成
- パソコンからのe-Tax
- スマホからの白色申告のe-Tax
つまり、確定申告書を作成してe-Taxで確定申告をすることができます。
また青色申告決算書も作成できるので、複式簿記をし、e-Tax送信をすれば、青色申告もできます。
確定申告書等作成コーナーでできないこと
- 複式簿記ができない
- 日常的に売上、経費などを入力できない
- 日常的に売上、経費などを管理できない
複式簿記ができない
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーは複式簿記をしてくれるわけではありません。
つまり最大65万円の青色申告特別控除を受けようと思ったら、自分で複式簿記をしなければなりません。


日常的に売上、経費などを入力できない
国税庁の確定申告書等作成コーナーは、確定申告をする年にならないと会計年度が更新されません。
例えば2022年(令和4年)に2021年(令和3年)の分について確定申告をしようとすると、2022年(令和4年)にならないと、2021年(令和3年)分を国税庁の確定申告書等作成コーナーに入力することができないのです。
日常的に売上、経費などを管理できない
日常的に売上、経費などを入力できないということは、クラウド会計ソフトのように日常的に売上、経費などを管理することもできません。
つまり2021年(令和3年)中に、2021年(令和3年)に発生した売上、経費を発生都度、入力したり、管理したりしようとしてもできません。
クラウド会計ソフト
クラウド会計ソフトでできること
- 青色申告
- 複式簿記
- 確定申告書の作成
- 青色申告決算書の作成
- パソコンからのe-Tax
- スマホからのe-Tax
- 日常的に売上、経費などを入力できる
- 日常的に売上、経費などを管理できる
確定申告書等作成コーナーでできなく、クラウド会計ソフトでできること
- 青色申告
- 複式簿記
- スマホからのe-Tax
- 日常的に売上、経費などを入力できる
- 日常的に売上、経費などを管理できる
クラウド会計ソフトの確定申告書等作成コーナーと比較しての優位性は、特に複式簿記ができることです。
銀行口座やクレジットカード明細の自動取込、そのデータを使って自動で複式簿記、確定申告書、青色申告決算書の作成、そしてe-Taxができるのでワンストップで最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。

その他
確定申告書等作成コーナー e-Taxソフト
確定申告書 | 青色申告 決算書 | パソコン e-Tax送信 | スマホ e-Tax送信 | 明細計算 | 確定申告 ソフト データ 取り込み | |
確定申告書等作成コーナー | 〇 | 〇 スマホでは× | 〇 | 青色×白色〇 | × | × |
e-Taxソフト(WEB版) | × | × | 〇 | × | × | 〇 |
e-Taxソフト(SP版) | × | × | × | △ | × | × |
e-Taxソフト | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
クラウド 確定申告 ソフト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇※ | 〇 | – |
これは国税庁の確定申告書作成コーナーやe-Taxソフト、クラウド会計ソフトをまとめたものです。
このうち先述の確定申告書作成コーナー、クラウド会計ソフトを除いて、e-Taxができるものは、
- パソコンであれば
- e-Taxソフト(WEB版)
- e-Taxソフト(ダウンロード版)
となります。
スマホの”△”はe-Taxはできますが、確定申告はできないという意味です。
- できることは
- 利用者情報の登録・確認・変更
- 申請・納税の手続
- 送信結果・お知らせの確認
白色申告
- 白色申告をe-Taxで
- パソコンからのe-Tax
- 確定申告書等作成コーナー
- e-Taxソフト(WEB版)
- e-Taxソフト(ダウンロード版)
- スマホでe-Tax送信
- 確定申告書等作成コーナー
- クラウド会計ソフト白色申告版
- パソコンからのe-Tax

- 確定申告書の作成ができるのは
- 確定申告書等作成コーナー
- e-Taxソフト(ダウンロード版)
- クラウド会計ソフト白色申告版

まとめ
確定申告はどこでする?ということでしたが、税務署、署外会場、合同会場となりますが、コロナ禍でe-Taxが推奨されています。
税務署、署外会場、合同会場においては、LINE入場整理券が使えます。
国税庁によると、80%以上の人が、確定申告会場に行かずに確定申告しているとのことで、その国税庁推奨e-Taxのやり方は?ということでまとめてみました。