弥生の青色申告とマネーフォワード確定申告、確定申告freee、3つのクラウド確定申告ソフトをすべて使って青色申告。その過程を詳細にレビューしてみました。
さらにマネーフォワード確定申告、確定申告freeeではスマホ版でも青色申告。
今年2022年(令和4年)は、2月16日を待たずに確定申告、青色申告を終わらせました。
複式簿記は難しい。税務署の記帳指導に行くと、税務署の職員も個人で複式簿記はムリと言っていました。
複式簿記はクラウド確定申告ソフトでできても、結局e-Taxの設定は自分でやる必要があります。
e-Taxの設定は複雑ですが、クラウド確定申告ソフトのサポートにお願いすれば、できる範囲ではあるものの助けてくれます。
弥生の青色申告のレビュー!
「複式簿記ってこんな感じなんだ」
- 弥生の青色申告のレビューだけ? 3つのソフトで青色申告してみたレビュー
- 弥生の青色申告のレビューは? 「複式簿記ってこんな感じなんだ」
- マネーフォワード確定申告の評判は? レビューをしました マネーフォワード確定申告の強みはマネーフォワード確定申告は給与もできる
- freeeは最悪?使いづらい?評判は? 3年間実際使っているレビュー
- 弥生の青色申告ではないがスマホ版のクラウド確定申告ソフトを試してみた!
- 弥生の青色申告のシェア率は? 個人事業主、フリーランスなどは弥生の青色申告57%、確定申告freeeが21%、マネーフォワード確定申告が17%
- 弥生の青色申告、マネーフォワード確定申告と確定申告freee どれが個人事業主、フリーランスなど向けか? 個人的にはパソコンなら確定申告freee、スマホならマネーフォワード確定申告
- 開業のソフトもレビュー 会社設立のソフトもある
- e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーはクラウド確定申告ソフトと似て非なるもの
- まとめ
弥生の青色申告のレビューだけ? 3つのソフトで青色申告してみたレビュー
|
私は弥生の青色申告、マネーフォワード確定申告、確定申告freeeの3つのクラウド確定申告ソフトをすべて使ってみました。
私が感じたそれぞれの特徴は、
- 弥生の青色申告:「複式簿記ってこんな感じなんだ」
- マネーフォワード:「サポートを使わなくてもサポートページを見ればわかる」
- freee:「あ、カンタン」
これらのクラウド確定申告ソフトを比較検討する際に、レビュー以外で重要なのは、サポート、UI、料金、シェア率、確定申告に向けてのアプローチ、途中経過、e-Taxとの連携です。
>サポート、UI、料金、シェア率などレビュー以外のクラウド確定申告の比較検討はこちら

弥生の青色申告?マネーフォワード?freee?聞いたことがない?
弥生の青色申告は聞いたことがあっても、マネーフォワード、freeeは聞いたことがないという人もいるかもしれません。
有名なソフトは勘定奉行やMJSでしょう。
実は勘定奉行やMJSは、個人事業主、フリーランスなどや中小企業向けのソフトでないのです。
>勘定奉行やMJSが個人事業主、フリーランスなど中小企業向けでない件についてはこちら

弥生の青色申告のレビューは? 「複式簿記ってこんな感じなんだ」
|
弥生の青色申告使ってみた? 使ってレビューした
まずはログイン
さぼっていた仕訳をしました。
いよいよ確定申告です。
電子申告(e-Tax)一択です。
最大65万円の青色申告特別控除を目指します。
減価償却の計算をここでします。
10万円以上のパソコンなどの資産の購入がなければ、「開始」ボタンをおして「完了」ボタンを押すだけです。
最大65万円の青色申告特別控除を受ける青色申告に必須の青色申告決算書の作成ですが、自動で銀行口座明細やクレジットカード明細を取り込んで、仕訳が終わっていれば、自動で作成されています。
ダウンロードして印刷し、7年間保存します。
確定申告書の作成も同様です。
e-Taxです。
弥生の青色申告では「確定申告e-Taxモジュール」というものを使用します。
弥生の青色申告の「確定申告e-Taxモジュール」では、以下が必要になります。
- マイナンバーカードの取得
- ICカードリーダー/ライターの購入
弥生の青色申告の「確定申告e-Taxモジュール」では、以下ができません。
- ID・パスワード方式
- Macでの使用
「確定申告e-Taxモジュール」でe-Taxができない場合、以下のe-Tax申告データをダウンロードして、e-Taxソフト(WEB版)で申告するという方法があります。
この場合は2次元バーコード(QRコード)認証を使ってiPhoneを含むNFC対象スマホでもマイナンバーカードの読み込みができます。


>e-Tax申告データをダウンロードして、e-Taxソフト(WEB版)で申告についてはこちら

弥生の青色申告はカンタンだったか? 詳しいことはわからないが、結局複式簿記の世界に足を踏み入れたイメージ
2022年2月13日現在では、弥生の青色申告は、スマホアプリでe-Taxもできません(確定申告freee、マネーフォワード確定申告は対応しています)。
苦労したのは、初年度でした。
とにかく銀行口座とクレジットカードの事業利用、プライベート利用の混在問題が、確定申告のときまで影響してしまったというところです。
また、毎年のことですが、月に1回など定期的に仕訳けを行って、記憶しておけばいいものの、毎年放置していて、あわてて仕訳をするので、誤りが多々でてきます。
なるべく定期的に仕分けを行うべきだと思います。
そういう問題を毎年抱えていたことによって、それを解決しようとする過程で、徐々に、自然と複式簿記的な考え方のさわりの部分に触れていっている印象です。
サポートも同様で、前年度の売上、経費等が確定してからすぐに準備(できれば2月16日を待たずに確定申告)をすれば、サポートもそれほど混んでいないでしょう。
毎年、混雑時期で、チャットサポートは使えず、結局電話サポートを受けています。
電話には待たされたものの、忙しい最中とても丁寧なサポートを受けました。
確定申告freeeの場合はチャットサポートで複式簿記を感じずに完了させることができました。
マネーフォワード確定申告はサポートを利用しないで完了させることができました。
その点で弥生の青色申告にサポートを利用しても複式簿記を感じさせられたのは、一方でカンタンではない、他方複式簿記の勉強になるというところです。
クラウド確定申告ソフトは、最近では「カンタン」はトーンダウンしている印象ですが、まったくの初心者がサポートなしで使えるものではないと思います。
ただe-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーの「カンタン」よりは間違いなくカンタンで、有用です。
弥生の青色申告の料金は無料お試し 1年間無料 月あたり6,000円~
年額プラン | 500 | 6,000 |
月額プラン | なし | なし |
弥生の青色申告には無料お試しがあります。ただし確定申告書類の出力はできません(青色申告、確定申告はできない)。
弥生の青色申告には1年間無料のセルフプランというものがあります。ただしサポートがありません。サポートなしでクラウド確定申告ソフトを使うことは難しいです(青色申告、確定申告は難しい)。
サポートありのプランとしてはベーシックプランというものがあります。上記はそのベーシックプランです。
月額プランはなく、年額6,000円のプランです(月あたり500円)。
さらにその上にトータルプランというものがありますが、こちらは業務相談付きとなっており、基本的にはベーシックプランで事足りると思います。
※料金は変動している可能性があります、最新の料金につきましては以下ページにてご確認ください。

マネーフォワード確定申告の評判は? レビューをしました マネーフォワード確定申告の強みはマネーフォワード確定申告は給与もできる
|
マネーフォワード確定申告のレビューは別記事にしています。


freeeは最悪?使いづらい?評判は? 3年間実際使っているレビュー
|
確定申告freeeのレビューは別記事にしています。


弥生の青色申告ではないがスマホ版のクラウド確定申告ソフトを試してみた!
|
確定申告freeeやマネーフォワード確定申告でもスマホ版を押し出してきています。
実際どんなものかとマネーフォワード確定申告で確定申告の申請の手前までやってみました。
また確定申告freeeのスマホアプリでは実際に確定申告をしてみました。


弥生の青色申告のシェア率は? 個人事業主、フリーランスなどは弥生の青色申告57%、確定申告freeeが21%、マネーフォワード確定申告が17%
|
個人事業主、フリーランスなど
個人事業主、フリーランスなどにおいては、弥生の青色申告57%、確定申告freeeが21%、マネーフォワード確定申告が17%です。
(出典:MM総研HP)
中小企業
中小企業においては弥生の青色申告が15.4%、確定申告freeeが32.3%、マネーフォワード確定申告が19.2%です。
弥生の青色申告が15.4%、確定申告freeeが32.3%、マネーフォワード確定申告が19.2%
(出典:MM総研HP)

弥生の青色申告、マネーフォワード確定申告と確定申告freee どれが個人事業主、フリーランスなど向けか? 個人的にはパソコンなら確定申告freee、スマホならマネーフォワード確定申告
|
弥生の青色申告、マネーフォワード確定申告と確定申告freeeどれが個人事業主、フリーランスなど向けなのか?という問題ですが、個人的にはパソコンなら確定申告freee、スマホならマネーフォワード確定申告だと思いました。
パソコンで使っている限りは、個人的には確定申告freeeが使いやすかったのですが、
スマホでやってみると、画面が小さく、また指でタッチして使うため、パソコン以上に見やすさ、直観性が求められると感じました。
そういった点から考えるとスマホアプリの場合はマネーフォワード確定申告かな?と思います。
どちらにしても弥生の青色申告、マネーフォワード確定申告、確定申告freeeともにパソコン版は無料お試しをすべきです。

またスマホの場合はスマホアプリがマネーフォワード確定申告と確定申告freeeそれぞれ出ています。他の一般的なアプリ同様こちらは無料で使えます。
とりあえず、インストールしてUI(ユーザーインターフェース)だけでも確認すべきだと思います。
>マネーフォワード確定申告と確定申告freeeのスマホアプリはこちら

開業のソフトもレビュー 会社設立のソフトもある
クラウド確定申告ソフトの紹介をしてきましたが、最近クラウド確定申告ソフトを作っている会社から開業のソフトや会社設立も提供されています。
例えば開業ならfreee開業、マネーフォワードクラウド開業届です。
会社設立なら、マネーフォワード会社設立、会社設立freeeです。
私はしがない個人事業主、フリーランスなどですが、開業する時にfreee開業を使ってとても簡単でした。
言ってみればクラウド的な考え方で開業のための申請書を作ってくれるシステムなので、マネーフォワード会社設立、会社設立freeeも同様に簡単であることが容易に想像されます。
>私がfreee開業で開業した件、やマネーフォワード クラウド開業届を試してみた件、についてはこちら

e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーはクラウド確定申告ソフトと似て非なるもの
国税庁のクラウド確定申告ソフトっぽいものに、確定申告書等作成コーナーがありますが、クラウド確定申告ソフトと以下の点で違います。
- 複式簿記をしてくれるわけではない
- 銀行明細、クレジットカード明細の自動取り込みはない
- 売上、経費などの金額は自分で合計金額を計算
- 確定申告、青色申告をする年の1月4日(年末年始は使えない)にならないと入力できない
複式簿記をしてくれるわけではない
確定申告書等作成コーナー等は複式簿記をしてくれるわけではありません。
それは後述の銀行明細、クレジットカード明細の自動取り込みがあるわけではなく、売上、経費などを自分で計算、合計金額を自分で入力するということからもわかると思います。
また青色申告決算書を作成することもできないことからも、複式簿記をしてくれないことはわかると思います。
銀行明細、クレジットカード明細の自動取り込みはない
クラウド確定申告ソフトを使っていると、銀行明細やクレジットカード明細の自動取り込みが当たり前になってしまいますが、確定申告書等作成コーナーにそれはありません。
せっかく銀行明細やクレジットカード明細(つまり売上、経費)が、例えばweb明細として電子化されていても、領収書(レシート)と同じように、また逆に、せっかくの電子データを電卓で計算するかエクセルで入力管理と逆戻りです。
売上、経費などの金額は自分で合計金額を計算
銀行明細やクレジットカード明細の自動で取り込んで自動で計算してくれる。
それがクラウド確定申告ソフトです。
確定申告書等作成コーナーは自動で取り込んでくれないのですが、明細を手入力することもできません。
つまり入力するのは合計金額です。
売上、経費などの合計金額を自分で計算して、入力する。
これは普通に確定申告書に手書きで書き込むこととなんら変わるところはありません。
(ただしe-Taxは使わないと青色申告特別控除は受けられない(ここ重要)つまりマイナンバーカードはそこまでのまやかしをしても持たせたい)
確定申告、青色申告をする年の1月4日(年末年始は使えない)にならないと入力できない
以前e-Taxを使うべく、ただし確定申告時期に売上、経費などを慌てて計算するのも嫌なので、売上、経費などが発生するたびに入力してみようと思いました。
ところが、確定申告書等作成コーナーは当年版(2022年に2021年度分の確定申告、青色申告をやろうと思えば2022年版)の確定申告書等作成コーナーがないのです。
税務署に問い合わせるもその認識で合っているとのこと。
つまり、以下のことが言えるわけです。
- e-Tax&国税庁確定申告書等作成コーナーを有効活用すべくこまめに売上、経費などの明細を入力しようと思っても都度入力することはできない
- クラウド確定申告ソフトのように日々の収支管理などはまったくできない
>確定申告書等作成コーナー&e-Taxが使えない記事はこちら

e-Taxについて、やることは一緒だが、クラウド確定申告ソフトのサポートはいい
複雑なe-Taxの設定は、クラウド確定申告ソフトのサポートに聞けば、もちろんすべてではありませんが、親切に教えてくれます。
私はそれで65万円の青色申告特別控除の青色申告、確定申告ができました。
まとめ
弥生の青色申告だけ? 3つのソフトで青色申告してみたレビューということで、3つのクラウド確定申告ソフトをすべて使ってレビューしました。
弥生の青色申告のレビューした感想は、「複式簿記ってこんな感じなんだ」というものでした。
マネーフォワード確定申告もレビューをしました。マネーフォワード確定申告の強みはマネーフォワード確定申告は給与もできることです。
freeeは最悪?使いづらい?評判は? ということで、3年間freeeを実際使っているレビューをしました。
弥生の青色申告ではできませんが、スマホ版のクラウド確定申告ソフトも試してみました。
弥生の青色申告のシェア率は、 個人事業主、フリーランスなどは弥生の青色申告57%、確定申告freeeが21%、マネーフォワード確定申告が17%です。
弥生の青色申告、マネーフォワード確定申告と確定申告freee どれが個人事業主、フリーランスなど向けか?については、 個人的にはパソコンなら確定申告freee、スマホならマネーフォワード確定申告だと思います。
開業のソフトもレビューしました。会社設立のソフトもあります。
e-Tax&国税庁の確定申告書等作成コーナーはクラウド確定申告ソフトと似て非なるものです。